2017年04月29日

旧型客車そっくりの「普快車」で枋寮から台東へ

高雄旅行記2日目2回目


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  興隆居での朝食を終え、MRTで高雄車站へ。8時半ごろに到着し、対号(指定席)用の自動券売機で8時55分発の潮州行の莒光の切符を購入。

 高雄車站は近い将来、地下駅になるので、このような跨線橋はなくなる。あと何回、渡れるのかな。地下駅になれば台北車站のような感じの駅になるのだろうな。


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 乗車した潮州行の莒光。

 2015年10月のダイヤ改正で、それまで屏東行だった西部幹線の自強、莒光が潮州行に変更になった。屏東・潮州間の電化が完成したためだ。同時に、屏東・枋寮間の区間車は、ほとんどが潮州・枋寮間の列車になった。西部幹線の南端の拠点駅が、屏東から潮州に代わったわけで、大きな変化と言える。


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 下淡水渓鉄橋。

 屏東の手前、九曲堂站と六塊厝站の間にあり、高水溪にかかる鉄橋だ。日本統治時代の1913年につくられた鉄橋で、できた当時は日本一長い鉄橋であった。

 1987年に新しい橋が作られたが、歴史的価値があり、保存されてきた。しかし、2005年の台風で、中央部分が流されてしまい、その後、断橋の状態で保存されている。


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 潮州車站。真新しい駅舎だ。


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 続いて、10時発の区間車で枋寮に向う。


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 枋寮行の区間車。非電化区間の自強に使われているディーゼルカーだ。非電化区間がどんどん減っているので、本来は自強用の車両だが、区間車にも使われているのだろう。


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 内部も自強としてそのまま使うことができる状態。

 中央部の丸い中国風の門のようなのは、このディーゼルカーの特徴。この門のおかげで、内部が大幅に改装されて、通勤型の長椅子になっている場合でも、昔は自強用だったなとわかる。


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 枋寮車站。外観は新しいのだが、内部は昔のままって感じの駅だった。


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   枋寮・台東の往復に使った普快の切符。左の枋寮発が橙色、右の台東発が水色。窓口で購入した場合は橙色、自動券売機で購入した場合は水色の地色の用紙が使われる。

 普快車は104元だが、同じ区間を、区間車だと143元、莒光だと172元、自強だと223元だ。台鉄の運賃は4種類あるが、最安の普快車の運賃が適用されるのは、これから乗る枋寮・台東に一往復残る列車だけだ。


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 10時56分発の台東行の莒光を先発させ、11時発の普快に乗車する。駅の時刻表示板でも「普快」と表示されるのは、これから乗車する列車が台湾唯一の列車だ。一番奥のホームに止まっているのが、これから乗車する普快車だ。


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   ホームに停車中の普快、台東行。客車は3両でディーゼル機関車がけん引する。


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 先頭のディーゼル機関車。左側にも同じような機関車が見えるが、先発の台東行の莒光が到着したところだ。


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 出入口は手動ドア。客車は日本でも1980年代までよく見かけた旧型客車とほぼ同じで、旧型客車を思い出した。日本でも、優等列車用は青だった。普通列車用はブドウ色(茶色)だった。

 1980年代に日本で製造の車両という情報があり、出入口付近や車内の表示を調べてみたのだが、日本製を表すような表示はなかった。

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 車両の側面にある台東行の表示板。よく見ると、白いビニールテープに手書きで書いて貼ってあった。


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 最後尾。連結部分は開いていて、横棒と鎖が転落防止用についている。


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 シートは転換クロスシート。ビニール貼りの椅子だ。天井には扇風機がついていて、スイッチを入れると動いた。

 普快車と区間車は、どちらも普通列車だが、普快は非冷房、区間は冷房付きである点が違う。昔はたくさんあった普快車も枋寮・台東に一往復残るだけになってしまったのだ。この区間には、自強はたくさん走り、莒光も多少ある。普通列車はもう一往復あるが、そちらは区間車だ。


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   座っている向かいの席を反転させて4人席のボックス席にして座っている人が写っているが、自分もそのようにして座った。

 乗客は全部で12,3人。その全員が普快車に乗車するのが目的で乗りにきた人たちだった。鉄道マニアらしい人もいれば、台東に行くのにあえて普快車を選んだ人もいるようだ。ほとんど台湾人のようだったが、日本人の女性2人組もいた。途中駅の間だけを乗車する地元民も数人いた。そういう客もいるので普通列車全廃はないだろうが、この列車も区間車にいつ代わってもおかしくはない。


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 発車して20分ほどすると、高度を上げながら、向きを東に変え、台湾山脈に入っていく。その際、台湾海峡の海がきれいだ。


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 暑いので窓は開けておいた。窓があく車両、日本でも台湾でもわずかになってしまったものだ。


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 枋野信号所。かつては駅であったが、駅は廃止され、ホームも撤去されたようだ。しかし職員は配置されていて、外に出て列車に合図を出していた。ここでしばらく運転停車(乗り降りの客扱いをしない停車)。 


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 枋寮を普快車の40分後に出発した花蓮行の自強が追い越していった。


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 トンネルに入ると真っ暗になるが蛍光灯が点灯される。窓が開いているので、ディーゼルの煙が入ってくる。蒸気機関車ほどではないが、長いトンネルでは煙が難だ。


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 台湾山脈を越え、太平洋側に出たところの大武站でしばらく停車。


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 高雄方面に向う自強とすれ違い。


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 やがて太平洋が見えてきた。しばらく海岸線に沿って北上。


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 定刻より10分ほど遅れて台東車站に到着。往路は無事に台東まで乗れた。いったん台東の市街地に行ったあと、今度は反対方向に向う枋寮行の普快車で戻るつもりだ。
posted by とんび at 11:24| Comment(2) | 台湾
この記事へのコメント
domvoです。

南廻線の普快号、1月に乗車したときを思い出しますね。

1月という時期ではありましたが、窓を開けていても暑さを
感じるわけでもないし、快適でした。

一人でボーっとノスタルジーに浸るにはいいかもしれませんね。

私は今度は駅弁を求めて、池上に行きたいなと思います。
Posted by domvo at 2017年04月29日 17:52
>domvoさん

自分の場合は2月なので、気候はdomvoさんの1月と似たり寄ったりだったと思います。台湾は真冬でも、寒いって思うことはあまりなく、冷房がいらないっていう程度のことが多いですね。その程度でも、台湾人は寒がりなのでしょうか。ダウンを着ている人が多いです。

普快車に乗れて、日本の旧型客車に乗ったときのことを思い出すことができてよかったです。この列車、いつまで生き続けることができるでしょうか。残ってほしいとは思っていますが、次回のダイヤ改正でなくなっても、全然不思議じゃないですね。生き残っても、南廻線が全線電化すれば、廃止は間違いないでしょう。自分も、池上には行ってみたいです。
Posted by とんび at 2017年04月29日 20:46
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