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延暦寺 1回目
出町柳から横川へ
延暦寺の桜が満開ということで、見に行くことにした。でも、延暦寺が桜の名所とは聞かないし、どれだけ桜が咲いているのだろうか。
今年の桜を見るのも、最後になるだろうと思い、2年ぶりに延暦寺へ。
スタートは、叡電・出町柳駅。京都側から比叡山に上るケーブル始発は、ケーブル八瀬駅を9時発。それに合わせて、出町柳駅を8時22分発の八瀬比叡山口行きに乗車。

利用する切符は「比叡山日帰りきっぷ」。叡電・出町柳〜八瀬比叡山口、京都側の叡山ケーブルとロープウェイ、延暦エリア内の江若バス(比叡山頂〜横川)を自由に乗車できる。出町柳駅で購入。
出町柳から叡電、ケーブルとロープウェイ、比叡山頂から横川までバスに普通に乗車すると4160円。実際はもっとこまめに乗り下りするので、もっと多くかかるので、2800円というのはかなり安い。(実際には4780円分乗車し、かなりお得だった。)

八瀬比叡山口駅。8時36分着。味のあるレトロな駅舎だ。

ケーブル乗り場まで川沿いに5分ほど歩く。はじめて来た客には少しわかりづらい。

ガイドマップ。
ケーブル八瀬駅からケーブル比叡駅まで上ると、目の前にロープ比叡駅があり、ロープウェイで比叡山頂駅へ。
歩いて10分ほどで、延暦寺方面へのシャトルバス乗場。普通に山道を歩くほか、ガーデンミュージアム比叡の中を散歩する方法もあるが、散歩は帰路に回して、まずバスの終着の横川に向かう。
ケーブルの下の駅では17度だが、比叡山頂では12度。予想より涼しい。

ケーブルは、土日は日中15分間隔だが、平日は30分間隔。
高低差日本一563mとある。そんなにあったのか。そういえば、大津側の比叡山ケーブルは、坂本から延暦寺まで、2025mで、長さは日本一。
京都側のケーブルは長さ約1.3kmだが、それでもかなり長く。乗車時間も9分かかる。

ケーブルの始発便の9時発に乗車。

行き違い。

ケーブル比叡からロープ比叡までは徒歩1分。ケーブルに接続してロープウェイが出る。9時15分発の始発のロープウェイに乗車。

ロープウェイの行き違い。3分で比叡山頂に到着。
ロープウェイの下を歩くハイキングコースは、京都一周トレイルになっていて、45分ほどで歩いたことがある。

比叡山頂下車。撮影している自分の背後には、ガーデンミュージアムの入口がある。

比叡山頂バス停までには、桜が何か所か咲いていた。

比叡山頂バス停に着くと、9時30分発の始発の横川(よかわ)行きが待っていた。

シャトルバスの停車バス停。まず終点の横川まで行き、引き返すことにする。

横 川
9時50分、横川着。
出町柳を出発してから約1時間30分かかった。距離の割に時間はかかる。
門を入り、右手にある巡拝券売場で券を購入。

巡拝券。拝観可能な堂全部に使える。(国宝殿をのぞく)

横川中堂に向かう途中、この地で修行し、のちに宗派を開いた道元、栄西、日蓮などの生涯を描いた絵が並ぶ中、横川中堂の下に到着。
下から桜ごしに横川中堂を見られた。

横川中堂。
堂内は本尊の後側を回って一周できる。
1942年、落雷で焼失。1971年、再建された。

秘宝館(現在は使われていない)の前庭も桜がよく咲いていた。

恵心堂では修行なのか、何かの研修なのか、参拝する一団の後で見学。ここは、時期外れの紅葉が多かった。

元三大師堂。元三大師(良源)が住んだので、そう呼ばれる。四季に法華経の論議が行われたことから、四季講堂とも呼ばれる。
おみくじ発祥の地でもあるようだが、現在のおみくじとは違った形態のようだ。

元三大師が鏡に自分を映すと、2本の角の生えた骸骨が映ったという。その姿の像は、魔除けとして利用されるようになったという。そのため大師は、角(つの)大師とも呼ばれる。

角大師の護符の絵、

根本如法塔。
中心が円形。大正14年竣工でわりと新しい。

峰道レストラン
横川発11時30分のバスで峰道に向かった。11時36分、峰道バス停そばの峰道レストランで昼食にする。

魑魅魍魎狩籠の丘(ちみもうりょうかりごめのおか)。
比叡山の北東のこのエリアは魔物が住むといわれていたが、伝教大師は。3つの石を用いて、魔物を封じ込めたという。今も回峰行者は、この場所で供養をするという。

店内。

窓際に空席があり、琵琶湖がよく見えた。

湖(うみ)の御膳。近江名物がいろいろ入っているようなので選んだ。

左上部分のおかずを拡大。
上段左から、ごま豆腐とゆばのあんかけ、鮒すし、近江牛と赤こんにゃくのしぐれ煮。
左下、いんげん、卵焼き、海老豆、小鮎の甘露煮、香の物。右下、ホンモロコの南蛮漬、わかさぎとびわますの天ぷら。

近江黒鶏のはりはり鍋。

峰道の駐車場の周辺は桜が満開だった。

大手毬だろうか。

白い山桜もきれいだ。

西 塔
峰道12時36分発のバスに乗車し、12時40分、西塔着。
駐車場から西塔エリアに入るゲート付近は桜が多い。

駐車場の桜。

にない堂。左が常行堂、右が法華堂。同じ形で左右対称の堂が廊下でつながっている。

弁慶が廊下の下に肩を入れてかついだという伝説から「にない堂」の名がついた。

西塔の本堂である転法輪堂(釈迦堂)。
延暦寺に残る最古の堂。もともとは三井寺にあり、1347年のもの。秀吉の命により、1596年、こちらに移転された。

伝教大師御廟(浄土院)。延暦寺内で最も神聖な場所。

このあと、歩いて東塔へ行こうと思っていた。でも、ここを出たあと長い階段を上るようだったので、駐車場に戻り、バスに乗車。(東塔からここへは複数回歩いているが、東塔からは下り階段)